超新星と超新星残骸の融合研究会
-恒星進化・爆発メカニズムと元素合成-

日時:2012年10月15日(月)午後 - 17日(水)
場所:国立天文台 三鷹キャンパス

概要

超新星爆発は星が一生の最期に起こす爆発であり、宇宙に重元素を供給する重要な現象である。
しかし、その爆発のメカニズムは未だ解明されておらず、天文学・宇宙物理学における重要な問
題となっている。この大問題を解決すべく、爆発の数値シミュレーションだけでなく、観測的な
研究も精力的に行われており、爆発メカニズムや元素合成、さらには超新星親星の進化について
新たな知見が得られ始めている。

超新星爆発の観測的研究には、銀河系外の超新星爆発と、銀河系内およびマゼラン雲内の超新星
残骸が使われる。しかし、本質的には同じ天体を研究しているにも関わらず、両研究分野の交流
がほとんどないのが現状である。このような状況を打開すべく、超新星から超新星残骸までの幅
広いフェーズの多波長観測から、恒星進化、爆発メカニズムや元素合成に迫る融合研究を促進す
るのが本研究会の目的である。

招待講演者(五十音順)

石原 大助 氏 (名古屋大学)
内田 裕之 氏 (京都大学)
固武 慶 氏 (国立天文台) チュートリアル講演
冨永 望 氏 (甲南大学)
馬場 彩 氏 (青山学院大学) チュートリアル講演
前田 啓一 氏 (東京大学)  チュートリアル講演
森 浩二 氏 (宮崎大学)
山中 雅之 氏 (京都大学)
吉田 敬 氏 (東京大学)

プログラム


## 10月15日(月) ##
国立天文台 講義室


13:30 開会

13:40 - 14:50 固武 慶 (国立天文台) 
              マルチメッセンジャーから探る超新星爆発の物理 (Explosion Mechanisms of 
              Core-Collapse Supernovae: perspectives for multi-messenger astronomy)  (50+20) 
14:50 - 15:00 休憩 (10)

15:00 - 16:10 馬場 彩 (青山学院大学) 
              超新星残骸のX線観測 (Supernova Remnants and their Emission) (50+20)
16:10 - 16:20 休憩 (10)

16:20 - 17:30 前田 啓一 (Kavli IPMU) 
              Extragalactic Supernovae and Links to Supernova Remnants (50+20)

17:30 - 18:00 ポスター紹介 (30)


19:00- 懇親会 (武蔵境駅付近)



## 10月16日(火) ##
国立天文台 講義室


 9:30 - 10:10 吉田 敬 (東京大学)
              超新星に至る恒星の進化 (Evolution of Massive Stars to Supernovae) (30+10) 
10:10 - 10:35 中村 友彦 (東京大学) 
              中間赤外線観測で探るEta Carinaeにおける星周ダスト形成 (Formation of Circumstellar
              Dust in Eta Carinae Probed by Mid-Infrared Observations) (20+5) 

10:35 - 10:55 休憩 (20) 

10:55 - 11:20 諏訪 雄大 (京都大学) 
              重力崩壊型超新星爆発シミュレーションと親星依存性 (Simulation of Core-Collapse
              Supernova Explosions and its Dependence of Progenitor Stars) (20+5)
11:20 - 11:45 勝田 哲 (理化学研究所) 
              Probing Supernova Explosions by Kinematics of Supernova Remnants (20+5)

11:45 - 13:00 昼食 (75) 

13:00 - 13:40 森 浩二 (宮崎大学) 
              超新星残骸としてのパルサー/パルサー星雲 (Pulsar and Pulsar Wind Nebulae as
              Supernova Remnants) (30+10)
13:40 - 14:05 Ho-Gyu Lee (東京大学) 
              [Fe II] observations of supernova remnant (20+5)
14:05 - 14:30 左近 樹 (東京大学) 
              Formation and evolution of dust in circumstellar environment of Nova V1280Sco
              based on long-term multi-epoch infrared observations  (20+5)

14:30 - 15:00 休憩 (30) 

15:00 - 15:40 石原 大助 (名古屋大学) 
              超新星残骸の「あかり」赤外線による観測 (AKARI Infrared Observations of SNRs) (30+10)
15:40 - 16:05 奥村 純 (京都大学) 
              大規模超新星探査によるIa型超新星の発生頻度と起源天体 (The Type Ia Supernova Rate
              and Progenitor from Transient Surveys) (20+5)
16:05 - 16:30 山口 弘悦 (CfA)  
              Constraining progenitors of SNRs using X-ray morphology and spectra (20+5)

16:30 - 16:50 休憩 (20) 

16:50 - 17:15 佐野栄俊 (名古屋大学) 
              若いTeVガンマ線超新星残骸における星間ガスと高エネルギー放射 (Interstellar Gas and
              High Energy Emission in the Young TeV gamma-ray SNRs) (20+5)
17:15 - 17:40 花畑 義隆 (広島大学) 
              X線衛星すざくによる超新星残骸W51Cの観測 (Suzaku Observation of the Supernova Remnants W51C) (20+5)
17:40 - 18:05 和南城 伸也 (国立天文台) 
              超新星爆発のセルフコンシステントモデルによる元素合成 (Nucleosynthesis based on 
              a self-consistent model of supernova explosions) (20+5)


## 10月17日(水) ##
国立天文台 大セミナー室


 9:30 - 10:10 冨永 望 (甲南大学) 
              超新星における元素合成 (Supernova nucleosynthesis)  (30+10)
10:10 - 10:35 野沢 貴也 (Kavli IPMU)
              ダスト形成から探る超新星爆発 (Supernovae Probed by Dust Formation) (20+5)

10:35 - 10:55 (20) 休憩

10:55 - 11:35 内田 裕之 (京都大学) 
              X線観測による超新星残骸の起源の探索 (Probing the origin of SNRs with X-ray observations) (30+10) 
11:35 - 12:00 田中 雅臣 (国立天文台) 
              Bridging young SNe and SNRs (20+5)

12:00 - 13:00 昼食 (60) 

13:00 - 13:40 山中 雅之 (京都大学) 
              光赤外線望遠鏡による超新星の即応フォローアップ観測 (Follow-up Observations of Supernovae
	       using the Optical & NIR telescopes) (30+10)
13:40 - 14:05 吉井 理恵 (理化学研究所/東京理科大学) 
              すざくで観測したN103B (Observation of N103B by Suzaku) (20+5)
14:05 - 14:30 辻本 拓司 (国立天文台) 
              化学組成に刻まれたIa型超新星の多様性 (Diversity of SNe Ia engraved by chemical composition) (20+5)

14:30 - 15:00 休憩 (30)

15:00 - 15:25 小野 勝臣 (京都大学)
              超新星爆発における物質混合と超新星残骸の多次元数値計算 (Multidimensional Simulations of
              Mixing in Supernovae and Supernova remnants ) (20+5)
15:25 - 15:50 澤田 真理 (青山学院大学) 
              すざくによるW28の観測: 空間構造から探る再結合優勢プラズマの形成進化 (Suzaku Observation of W28:
              Formation & Evolution of recombining Plasma Probed by the Spatial Distribution) (20+5)
15:50 - 16:15 鈴木 昭宏 (国立天文台) 
              GRB-SNeからの熱的X線放射と星周物質 (Thermal X-ray emission from GRB-SNe and 
              their circumstellar matters) (20+5)

16:15 閉会


ポスター講演
石垣 美歩 (国立天文台) 銀河系恒星系ハローおよび厚い円盤の化学元素組成
上野 一誠 (広島大学) 明るいIIn型超新星SN2010jlにおける爆発1年後の赤外超過の発見
神谷 保臣 (東京大学) 減光が遅いIa型超新星の光度曲線モデル
國生 拓摩(名古屋大学)IRFSと「あかり」による超新星残骸IC443の鉄輝線とダストの広域観測
高木 勝俊 (広島大学) かなた望遠鏡による近傍Ib型超新星SN 2012auの多色測光分光観測
平野 信吾 (東京大学) 始原的星形成ガス雲の性質と初代星の初期質量
松尾 康秀 (九州大学) IIb型超新星爆発による衝撃波と星周物質との相互作用の2次元シミュレーション
米森 愛美 (大阪大学) すざく衛星による超新星残骸Cygnus Loop「西の破れ」領域の観測
(Suzaku Observation of the Plasma Structure of the "West Blowout" Region in the Cygnus Loop)

研究会世話人

田中 雅臣 (国立天文台)
野沢 貴也 (東京大学)
勝田 哲 (理化学研究所)
山口 弘悦 (Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)

※本研究会は2012年度国立天文台の研究集会補助金および科学研究費補助金、若手研究(A)(代表:野沢貴也)、
※若手研究(B)(代表:田中雅臣)より旅費補助の援助を受けています。